商務部の陳徳銘部長は7日に北京で行われた、第11次全国人民代表大会第4回会議の「消費の促進と対外経済貿易」をテーマとする記者会見に出席した。
陳部長は次のように述べた。
今年の対外貿易情勢は全体的に順調だが、不確定性も多く存在し、全体として「輸出の安定、輸入の拡大、黒字の減少」を堅持しなければならない。
輸出については、世界に多くの不確定要因が存在しており、国際経済の復興の基礎もまだ固まっていない。一部の主権債務国と金融システムの潜在的な問題が消滅しておらず、国際市場における大口商品の価格とレートの変動はかなり大きく、保護主義も引き続き台頭しており、国際貿易の増加幅は縮小することが予想される。国内情勢をみると、中国も原材料の高騰、労働力コストの上昇、一部での労働力不足といった困難に直面しており、省エネ・環境保護の要求も一層高くなり、各種のコストが後押しする要因も増加している。よって、中国の輸出に対する基本的な判断は、増加はするが増加幅はそれほど大きくないというものだ。