輸入については、国は構造調整の取り組みを加速させると同時に、自由貿易圏戦略を推進し、輸入の利便化を促進する措置の実施を加速させている。よって今年は輸入の増加幅が拡大し、輸出より大きくなることが予想される。おおまかな判断によると、今年の貿易黒字の国内総生産(GDP)に対する比率は前年より低下する見込みで、月によっては貿易赤字が発生する可能性も排除できない。
中国の貿易黒字は減少傾向にあるが、2010年に発生した約1800億ドルの貿易黒字のうち、99%が対米貿易黒字だという点には注意が必要だ。よって中国と米国がひざを詰めて二国間貿易のバランスについて話し合うことが極めて重要になる。われわれはここ2年間、非常に注意を払って米国からの輸入を拡大し続け、二国間貿易を改善するとともに、誠意を十分に示してきた。われわれはこうした誠意が米国側のよい反応を呼び起こすことを願う。米国が中国に対する輸出制限の法案を取り消し、米国のより多くの企業が公平な待遇を受けられるようになり、これらの企業の製品が中国に輸出されるようになることを願う。そうすれば米国の失業率が改善するだけでなく、米国経済の復興も加速し、両国の貿易も一層バランスの取れたものになる。
「人民網日本語版」2011年3月8日