世界三大国際格付機関の一つである「フィッチ・レーティングス」によると、中国は過去最大の貸付や不動産値上がりにより、2013年半ばまでに銀行危機が起きるリスクが60%に上る。3月8日、ブルームバーグが報じた。
フィッチのリチャード・フォックスシニアディレクターは4日、インタビューで、不動産バブルが破裂した場合、銀行のバランスシートに問題が生じる恐れがあると指摘した。リスクはフィッチが活用するマクロプルデンシャル・モニターから算出した。
中国の銀行危機のリスクは、フィッチが2005年から採用している3段階の分類で同国が最も高いリスクを示す「MPI3」に位置しているという。フォックス氏によると、この指標はアイスランドとアイルランドの危機を示唆した実績がある。1980年に活用され、長年にわたりテストが行われている。