写真:武広高速鉄道開通 中国の「高速鉄道ビジネス」をリード
中国では武広高速鉄道の開通後、北京-上海、北京-広州、そして北京-香港を結ぶ高速鉄道も続々と開通する予定で、「高速鉄道ビジネス」は日増しに勢いが盛んになり、今後新たな展開を見せるだろう。
日本の新幹線の大成功
新幹線が日本で走り始めてから10年、ビジネスの出張で東京と大阪間を行き来する乗客は260%増加、観光客は360%増加した。飲食、旅行、小売など毎年約5兆円の利益と50万人の就職口を生み出している。また、新幹線の開通後、沿線都市の企業は45%増加、人口は30%増加し、他の地域を大幅に上回った。新幹線が生み出す利益は1兆7000億円に上り、社会と経済にプラスの効果を与えることは間違いない。
日本の新幹線の発展はヨーロッパの注目の的になった。ヨーロッパの各国も続々と高速鉄道を建設し、フランスでは1981年にTGV高速鉄道、ドイツでは1991年にICE高速鉄道が相次いで開通した。高速鉄道ビジネスは着実に各国に広まり、発展を遂げている。
「世界鉄道家族」にあとから仲間入りしたメンバーとして、開通して1年あまりの武広高速鉄道は、自信満々にすばらしい成績を収めた。
なかでも旅行業の利益はトップだった。昨年の春休み、武漢市に訪れた旅行団体は前年同期比160%増の351で、利益は同比15.5%増の6億3600万元だった。1998年以来、旅行客は初めて武漢市に「入る」方が「出る」方を上回った。
高速鉄道の両端である武漢市、広州市は軌道系交通機関、サービス業、製造業、紡績業など12の分野、24のプロジェクトで連携を取り、投資額は117億6000万元に達する。