日本円レートの動向は?
ゴールドマンサックスのオニール会長は「日本は現在、輸出が経済回復の動力となっている。したがって、円高を回避することが日本経済回復のカギとなる」との見方を示した。しかし、11日の地震発生後、東京為替市場の日本円対米ドルレートは1.4%高騰した。
アナリストは、一時的に日本円レートに影響を与える要因に関して、「保険会社が損害補償の資金確保のために海外資産を売却し円に換金したりすれば、円高となる。また、日本銀行は14日に金融緩和政策を実施する見込みであり、それも日本円レートに影響を与える」と指摘した。
スイス銀行の分析報告によると、一時的に円高圧力は強まったが、1ドル80円台を突破することはないという。なぜなら、円高が進行した場合、日本銀行が再度金融政策を実施する可能性が高いからだという。