またロレアル中国のアレクシス・ペラキス-ヴァラト最高経営責任者(CEO)によると、高度成長を引き続き維持するために、メークアップ製品と男性用化粧品を今年の戦略的重点とし、より多くのハイエンド製品を三線市場や四線市場に投入したい考えだという。
ロレアルが中国の消費者を対象に行った調査によると、スキンケア製品の使用量は一線都市では一人当たり年平均3.6本、三線都市では同1.1本、四線・五線都市では同0.4本となっている。ヘアケア製品の使用量は一線都市が同3.4本、三線都市が同1.2本、四線・五線都市が0.6本だ。ここから、ロレアルが高度成長を維持するには、三線・四線都市を攻略する必要があることがわかる。
これまでの戦略と異なるのは、三線・四線都市では傘下のパリロレアルだけでなく、メイベリン、ガルニエ、メンソレータムといった大衆ブランドが次々に市場に食い込んでいるということだ。ペラキス-ヴァラトCEOは、今年はハイエンド化粧品を三線・四線都市により多く投入することを考えるとした上で、グループ企業のランコムが東莞市(広東省)、洛陽市(河南省)、蘭州(甘粛省)、宜昌市(湖北省)などに進出して、予想外の好調な売り上げを達成していることに触れて、「今年はより多くの三線・四線都市でランコム製品が買えるようになるだろう」と述べた。
「人民網日本語版」2011年3月17日