桜が見頃を迎えつつある現在、日本観光ツアーは地震の影響で一時停止を余儀なくされており、日本行きを計画していた人々は韓国やタイなどの短期旅行に切り替えざるを得なくなっている。各旅行会社は日本ツアーをめぐって巨額の損失を出し、多くの旅行社は100万元を越える損失を出し、中には数百万元の損失を出したところもあった。「北京晨報」が伝えた。
これと同時に、日本からの観光客数も激減した。神舟国旅、邁途国旅、華遠国旅といった旅行社が、現在は日本からの団体を受け付けていないこと、間接的な損失が多額に上ることを相次いで明らかにしている。
神舟国旅市場部の郭玲梅総監は、現時点で旅行会社は航空会社と日本国内のホテルへの予約金だけで328万元の損失を出したとした上で、「年末になっても日本ツアーの回復は難しいだろう」と述べた。華遠国旅市場部の責任者も、原子力発電所の放射性物質漏れが旅行客の心理に一定の影響を与えており、自身の会社も100万元近い損失を出したと述べた。
中青旅の関係者によると、日本への団体ツアーはすべてキャンセルとなり、これによる経済的損失は現在算定作業が行われている。北京市のある旅行社は日本の花見ツアーに元手をつぎ込み、航空会社で数千人分の座席を予約したが、ツアーは実現不可能になり、約500万元の損失を出した。