海外からの観光客が中国国内で買い物をすると、出国するときに税金が還付される。海南省では今年1月1日から、こうした税還付政策が試験的に実施されており、4月20日以降は国内からの観光客が海南島を離れる際の免税政策も試験的にスタートする見込みだ。同省は24日、海南島を離れる観光客を対象にした免税ショッピング政策の試行に関する記者会見を開き、国内で待望されていた離島免税政策が同省で正式に行われることを明らかにした。
▽免税対象は18種類
離島免税政策とは、航空機で海南島を離れる(出国を除く)観光客を対象に、買い物において回数、金額、数量、製品の種類を限定して輸入税を免除するというもので、観光客は同政策を実施する免税店(離島免税店)で代金を支払い、空港の隔離エリアで商品を受け取って島を離れるという流れになる。
離島免税政策は、税関による全プロセスの監督管理の下で実施される。観光客一人一回当たりの免税範囲は暫定的に購入額5千元以下とされる。また観光客が完税価格に基づいて入国物品の輸入税を全額納入していることを条件として、一人1回あたり単価5千元以上の商品1点の購入が認められる。
試行期間の免税対象商品は輸入品に限定され、具体的にはアクセサリー、工芸品、腕時計、香水、化粧品、ペン類、メガネ(サングラスを含む)、スカーフ、ネクタイ、ウール製品、コットン製品、ファッション製品、靴・帽子製品、ベルト、スーツケース、小型皮革製品、飴製品、スポーツ用品の18種類の商品が対象になる。国が輸入を禁止している商品や減税・免税の対象とされない20種類の商品は除外される。