原材料価格の高騰により、日用品の価格も上昇している。欧州中央銀行は今年のインフレ観測を1.8%から2%に引き上げた。イギリスの消費者物価指数(CPI)は2008年10月以降最大の伸びを記録した。
しかしながら、商品価格の上昇は原材料価格の上昇水準には追い付いていない。CPIの伸びはPPIの伸びを遥かに下回り、その差は拡大している。
その結果、生産者や販売業者の積極性は下降し、供給が悪化する可能性がある。例えば、鉄鉱石が値上がりしても、国内の鋼材販売状況は厳しいといった具合である。ねじり棒鋼は春節(旧正月)明けに値下がりし、国内の先物市場でも最高5230元/トンから約4800元/トンまで下落した。