中国国家発展開発改革委員会マクロ研究院産業所の王昌林所長は、「国が定めた前期計画によると、七大戦略的新興産業の生産額がGDPに占める割合は2015年に8%、2020年には15%に達する。戦略的新興産業は今後5年で徐々に国民経済発展の推進を牽引するようになると予想できる」と述べた。
現在、戦略的新興産業は各地で顕著な動きを見せている。江蘇省の無錫では、物聯網(ユビキタスネットワーク)産業基地が頭角を現し、重慶では両江新区が戦略的新興産業の集積地区となっている。5年以内に両江新区にある戦略的新興産業の生産額は2500億元に達するといわれている。安徽省では、パネルディスプレイ、LEDライト、太陽光エネルギー産業基地の建設が進められており、「十二・五」計画終了までに、安徽省の戦略的新興産業の生産額は1兆元を突破するといわれている。
国務院発展研究中心の試算によると、今後3年で新エネルギー産業の生産額は4000億元に達する見込みだという。そのほか、環境保護産業の生産額は2015年に2兆円、デジタルテレビ端末およびサービスは今後6年で推計2兆元の経済効果をもたらすといわれている。