福島原発の事故と人類にとっての教訓

福島原発の事故と人類にとっての教訓。

タグ: 福島 原発

発信時間: 2011-04-01 11:10:08 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

林国本

このところ、北京のテレビでは毎日のように日本の大地震と福島原発の事故とそれへの対応について伝えられている。私は政府高官や保安院関係者、電力会社の人たちの記者会見で「もう大丈夫です。避難された方々もそろそろご自宅にお戻り下さい」という言葉が出てくることを祈るように願って映像を見ているが、どうもまだ未解決の課題が残っていってこずっているように見える。私は仕事で日本に長期滞在していた頃には、茨城、福島、宮城、岩手に何回も行っているので、毎日心を痛めている。

一部の国では原発の建設を中止するような動きも見られるが、私見ではあるが環境条件があるなら、この新エネルギーのプラス面を否定してはならないと思っている。もうだいぶ前のことだが、アメリカの有人宇宙船が解体して砕片となって散り散りに落ちていく映像を見たことがあるが、こんな悲劇があっても、人類は宇宙探査を続けている。挫折を恐れてチャレンジを止めるようでは、人類には未来はないと言える。外国の宇宙飛行士に直接接する機会があった時に、私は「未知の世界に飛び立って行くのは、怖くないですか」という愚問を投げかけたことがあるが、その人は宇宙開発のロマンを語るのみで、怖いという言葉は耳にしなかった。私は一凡人としての自分の愚問を恥じた。

中国では自国の原発の安全性に対する点検が行われており、数々の専門家がテレビで、大気の環流で飛来した福島原発のものと見られる微量の放射性物質についても、まったく心配する必要はない量だ、と明言している。このことからも、私のような一応ジャーナリストとして生きてきた人間ですら、原発のメカニズム、流出する放射性物質をどう見るかについては、まったく門外漢であることが分かった。

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