国土資源部は、中国の鉱産資源の保護や合理的利用を推進するべく、タングステン鉱、アンチモン鉱、レアアース(希土類)鉱の採掘総量規制を引き続き実施すると決定した。それにより、2011年のレアアース採掘総量は9.38万トン以内に制限されるという。
国土資源部は31日、特定の鉱種の保護に関する採掘計画規定と全国鉱産資源計画などの関連規定に基づき、資源の埋蔵量や探鉱権・採鉱権、国内外市場のニーズ動向などを総合的に分析した上で、タングステン鉱、アンチモン鉱、レアアース鉱の採掘量規制を引き続き実施すると発表した。2012年6月30日まで、原則として、タングステン鉱、アンチモン鉱、レアアース鉱の探査、採掘に関する新規申請を停止する。
国土資源部が31日に公表した「2011年タングステン・アンチモン・レアアース鉱採掘総量規制指標に関する通知」によると、レアアース鉱(REO:レアアース酸化物)の2011年の採掘総量規制指標は9.38万トン、その内、軽希土類は8.04万トン、中重希土類は1.34万トンと定められた。また、タングステン精鉱(三酸化タングステン65%)の採掘総量規制指標は8.7万トン、アンチモン鉱(金属量)の採掘総量規制指標は10.5万トンとなっている。