中国の急成長はオリンピック、高速鉄道、空港などへの投資が後押した。ペティス氏は、最近の急成長が新たな不良債権を生みだすことを懸念している。その債権は誰が支払うのだろうか?中国の中産階級?農民?それとも中国は莫大な外貨貯蓄を利用して銀行を救うのだろうか?
これらすべては中国政府の2つ目の重要課題である消費の促進をますます困難にしている。中国の指導層は、投資の持続が消費の拡大を抑制するということを理解しているはずである。投資牽引型の経済は、いつ止めるべきかを把握するのが難しい。多くの国が「止めどころ」を見誤り、最終的に調整困難に陥っている。ベム教授は、中国の超成長の黄金期は終わりを告げるだろうとの見方を示した。中国が急成長を見せたときと同じように、中国経済の急ブレーキは世界に動揺をもたらすことだろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月7日