博鰲(ボアオ)アジアフォーラムの2011年度年次総会が今月14日から16日にかけて、海南省博鰲市で開催される。テーマは「あまねく広がる発展:共通のアジェンダと新たな試練」。
今総会の開催に合わせて、新興5カ国(ブラジル、ロシア、インド、中国。南アフリカ。BRICs)の第3回首脳会議が同省三亜市で行われることになっており、世界の経済的版図における新興国の集団としての勃興と経済社会のモデル転換が注目を集めている。中国にとって2011年は第12次五カ年計画(2011-15年、十二五)がスタートする年であり、中国の発展モデルの転換をめぐる新しい情勢、新しい措置、新しい機会も注目を集めている。こうした背景の下で、今総会では23の議題が設けられ、あまねく広がる発展、新興経済体、中国の十二五にとりわけ注目が集まっている。
「あまねく広がる」というのは、国際連合がミレニアム開発目標の実施にあたってうちだした重要な理念だ。中国(海南)改革発展研究院の遅福林院長の分析によると、あまねく広がる発展には2つの意味が含まれる。一つは、世界の各経済体がともに発展するということ。もう一つは、各経済体の構成メンバーが公平な発展チャンスを与えられ、発展の成果を平等に享受するということだ。