大地震の影響がまだ続く中、シャープは液晶パネルの需給に関して、「市場のニーズに合わせて、柔軟に生産量を調整する」とした。「日本国内の工場の大部分が操業を再開、または一部再開した」と発表したばかりのソニーは、このたび発生した余震の影響により、2か所の工場を再び操業停止にした。
ある報道によると、シャープは、地震の影響により、近畿地方にある2か所の液晶パネル工場の操業を5月初旬まで停止すると発表した。液晶パネルは在庫が十分であるため、テレビの生産には影響がないという。
シャープは地震後、工業用ガスの調達が不安定であるため、2か所の液晶パネル工場を4月初旬から操業停止にしていた。液晶パネル工場はそれぞれ三重県亀山市と大阪府堺市にある。亀山工場ではひと月当たり32インチ液晶パネルを180万台の生産しており、シャープの主要液晶パネル生産基地である。また、堺市の工場もひと月当たり40インチ液晶パネルを130万台生産している。
またある情報によると、シャープはこのほど、第8および第10世代の液晶パネル生産ラインを操業停止すると発表した。大地震の影響で販売数が落ち込んだことが影響しているという。