『上海証券報』
世界市場に「寒の戻り」
多くの要因が重なり、世界市場は「寒の戻り」に見舞われている。国際通貨基金(IMF)は11日、「世界経済見通し」を発表し、主要な石油輸入国である米国と日本の今年の成長予測を下方修正した。大口商品を取り扱う高盛集団は11日、石油とその他の市場情勢が悪化する前に利益を確保するべきであると指摘。12日、日本福島第1原発の放射能物質漏洩事故の評価尺度は、最高レベルに引き上げられ、市場の懸念事項は更に増え、世界の石油、金、株の価格は揃って影響を受けると見られる。
ドル・ユーロ下落 中国の外貨準備に損失
財政部のネットサイトは12日、李勇副部長が「中国財政」誌(2011年第3期)で発表した文章を掲載した。「十二・五(第12次五カ年計画、2011~2015年)」期間中の財政金融政策は新たな段階に突入する。李副部長は「2010年以来、米ドルとユーロは相次いで下落し、中国の輸出の成長に打撃を与えただけでなく、外貨準備にも損失が出た。外貨準備の通貨に対する管理は更に難しくなるだろう」と指摘。