国家海洋局は12日、開発・利用を受け入れる8省・自治区計176の無人島のリストを発表した。企業や個人は有償で「島主」に申請できる。
約7000の無人島が登録済み
国家海洋局の関係者によると、総面積がわずか400平方キロメートルの約1万の島嶼が、300万平方キロメートルの海に散在しているという。現在、登録されている無人島は約6900島、どの島も500平方メートル以上の面積を持っている。これは1988年に行われた中国唯一の島嶼資源総合調査のデータに基づくもので、調査手段や財政面の制約から500平方メートル以下の島についてはこれまで調査が行われていない。今年末までに無人島全ての統計を完成させる予定で、結果は来年初めごろに公表される。
完全な統計ではないが、昨年末までに、すでに開発・利用が行われた無人島は約900島。その内、農牧漁業用が約360島、レジャー用が約201島、工業・運送用が約200島、公共サービス用が約130島となっている。
今回、中国が開発・利用の第一弾として公表した無人島リストは遼寧省、山東省、江蘇省、福建省、広東省、広西省、海南省など8の省・自治区、計176島に及ぶ。その内、遼寧省が11島、山東省5島、江蘇省2島、江蘇省が31島、福建省50島、広東省60島、広西省11島、海南省6島となっている。これら無人島はレジャー、運送、工業、漁業、農林牧業、再生可能エネルギー、都市建設、公共サービスなどに使われる。
島嶼の使用期限は最長50年
国家海洋局の担当者によると、原則的に、企業や個人に島の使用権が与えられるが、使用期限は最長で50年だという。対象となっている無人島に、釣魚島(日本名:尖閣諸島)など他国との帰属争議が存在する島嶼は含まれていない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月13日