南アフリカの経済紙『ビジネス・デー』は15日、閉会したばかりの第3回ブリックス(BRICS)首脳会議は著しい成果を収めたとの記事を掲載した。
記事は、「世界に注目されている第3回ブリックス(BRICS)首脳会議は14日、中国の海南省三亜市で閉会した。会議で発表された『三亜宣言』には、国際通貨と金融システムの改革、経済貿易協力、地球気候変動、食糧安全保障、原子力の安全利用などが含まれている」と紹介し、「ブリックス首脳会議は、メンバー国が経済、金融の分野で対話と協力をする上での重要な場だ。この協力は包容性があり、対抗的ではない。メンバー国は、公開、団結、相互扶助という基本的原則に基づいて、順を追って、漸進かつ積極的、実務的な形で協力を推し進めていかなければならない」と指摘している。
さらに、「ブリックスのメンバー5国の経済基盤は完全に異なっている。このうち、ブラジルと南アフリカは商品の製造業がメインの国で、工業の実力を伸ばすのにそれぞれ尽力している最中だ。対して、中国はすでに製造業の大国になっており、ロシアは石油天然ガスの大国だ。一方、インドはサービス業を基幹産業とする国だ。これらの特徴は、ブリックス諸国が優位性の相互補完や互恵互利を実現することを可能にしている」としている。
「中国国際放送局 日本語部」 2011年4月16日