今回の会合後発表された宣言にはいくつかの経済改革に関するものであった。
一、国際通貨システムの改革と整備を支持し、安定的かつ信頼性の高い国際通貨システムを確立する。
二、安値を更新し続ける米ドルの影響を回避するため、BRICSは本国通貨による資金貸出や与信協力に合意する。中国国家開発銀行はBRICSメンバー国に対し人民元建てで100億元を融資し、人民元がBRICSにおける取引通貨であることを示す。
三、国際金融構造の改革を促進、公平な経済秩序を確立し、国際通貨基金など国際組織における新興国家の存在感を高める。また、デリバティブ市場の管理強化を要求する。
以上の3点は「米ドル」に向けたものである。