そして、最近、メディアで中国は農地水利施設の建設、修築に力を入れるという報道をよく耳にし、目にするようになったので、第12次五カ年計画の一部とも言えるこの取り組みについて、二、三私見を開陳してみることにした。
日本の学術書やジャーナリズムの論評で、中国の歴代王朝の名君と称された人たちは、いずれも治山、治水に力を入れていることが分かる。これだけ広大な国土のこれだけの人口を養っていかなければ国の安定はありえないわけだ。
中国は水不足の国といわれているので、毎年、春になると、旱害と戦うニュースが流され、ほとんどテレビ番組の定番となっている。中国の現在の国力から言えば、この問題の解決は朝飯前とは言えなくても、それほど難しい問題ではない。
私見ではあるが、水利施設の建設も大事だが、節水型農業に対する意識の向上も不可欠である。連続の年の豊作で、危機意識が薄らいでいるのではないか心配だが、とにかくテレビの定番でなくなるよう頑張る必要がある。そして、できるならば、地球上で食糧不足で困っている地域に援助できるようになれば、これほどすばらしいことはない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月21日