3月11日に発生した日本の地震と津波が引き起こした供給不足により、米フォード・モーターは中国本土、台湾、南アフリカにあるいくつかの工場で一時的に操業を休止することを明らかにした。その内、中国では、日米中三社の合弁会社、長安フォードマツダ汽車有限公司が南京工場を1週間操業休止にした。
しかし、フォード中国は昨日、南京工場の操業休止は、日本の地震が部品供給に与えるリスクに備えた予防的措置であるとの声明を発表した。部品の供給を確保するため、今年予定していた検査・修理の時間を4月25日に前倒しで実施したのだという。
部品不足の影響を受けたのはフォードだけではない。全国乗用車連合会の饒達会長は、「現在、中国国内の主要メーカーは、日本からの輸入部品が不足するなどの影響を受けている。これらの部品の多くはトランスミッションに使用されるものであり、現在、一部のメーカーは該当のトランスミッションを搭載するモデルの生産を減らしている」と述べた。