第三回中米戦略・経済対話が9日、ワシントンで開幕した。ウォール街の関係者はみなこの対話に注目している。両国が市場参入や投資に関して進展を見せることで得られるビジネスチャンスを期待しているのである。
「中国要素」は不可欠
米投資会社ラザードのシニア投資マネージャー、ロナルド・テンプル氏は記者に対し、「現在、アメリカ経済の問題を解決する上では、『中国要素』を考えるようになっている」と述べた。
クレディスイス証券固定収益研究部の顔勇主幹は、「今回の対話を通して、アメリカが中国の投資に寛容的になることを期待している」と述べた。
顔勇氏は、中国の投資を引き込むことはアメリカ経済、とりわけ高速鉄道などのインフラ事業にとってプラスであるとの見方を示した。
中米対話開幕当日、米運輸省のラフード長官は、アメリカ政府は高速鉄道プロジェクトに20億2000万ドルを投資するとの声明を出している。