歓迎を受ける国際ボード
顔勇氏は「中国による資本市場の開放は食い止めようのないトレンドとなっている。今回の対話がそのトレンドをより一層推し進めることを、ウォール街の関係者は期待している」と述べた。また、顔勇氏は、A株に設置される国際ボードも歓迎を受けるだろうと述べた。国際ボードの設置は、中国の世界資本市場への融合を加速するだけでなく、国際金融センター建設を目指す上海を後押しするものとなるという。そのほか、顔勇氏は、中国株式市場における国際ボードの設置は、中国の投資家はより多くの投資の機会を提供するため、不動産バブルの抑制にもつながるとした。
ウォール街の関係者は「現在、中国市場の投資回収率は比較的高く、トレーダーは、今回の対話により、中米両国の協力がさらに強まることを期待している」との見方を示した。プリンシパル・グローバル・インベスターズのジム・マッコーガンCEOは、ヨーロッパや日本と比べ、中国は投資の天国のようだと述べている。
「インフレが加速している新興市場国家は今後、やや厳格な緊縮政策を採る可能性があり、投資は一時的に影響をうけるとみられる。しかし、中国は投資家のポートフォリオの中で重要な地位を占めており、投資家は今回の対話が両国の関係をより一層進展させることを期待している。」S&Pの証券投資ストラテジスト、アレックス・ヤン氏はこのように述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月11日