一方ガイトナー長官は、2年前に中米戦略経済対話がスタートした当時、世界経済は金融危機の深刻なダメージを受けていた。中米の共同の努力の下で、世界は危機からの脱出に成功したと強調した。
復旦大学米国研究センターの宋国友副教授の分析によると、王副総理の発言は次のようなシグナルを発するものだ。世界の注意力を分散させるために、「中国責任論」の過度な乱用を防止するというシグナル、また米国に大きな期待を寄せており、米国経済がより急速かつ好調に回復することを願うというシグナルだ。
実際、海外の機関からは中国を褒めそやす声が絶えず聞こえてくる。ある分析によれば、こうした声の深層にあるものは、中国に大国としてより多くの国際的責任を負い、人民元レートや経済貿易関係などの議題について話し合うための下準備をしろという要求なのだという。
「人民網日本語版」2011年5月11日