北京と上海を結ぶ京滬高速鉄道は11日にテスト運行が行われ、計画では6月末までに正式に開通する予定だ。開通すれば、両都市間を結ぶ航空路線にどのような影響を与えるかはまだはっきりしないが、インターネットの旅行サイトをみると、現在はビジネスクラスの料金が軒並み高いものの、北京-上海路線に限っては60%も値下がりしている。人民日報系の北京紙「京華時報」が伝えた。
遊易網の関係者によると、5月に入ってからビジネスクラスのニーズが目立って回復し、北京-広州便や北京-深セン便の航空券価格は4割引となり、今後は上昇する見込みだが、現在、5月下旬の北京発上海行きチケットを定価の6割引の安い価格で予約することが可能だ。
京滬高速鉄道の乗車券価格はまだ発表されていないが、鉄道がこのほど明らかにしたところによると、始発から終点まで乗っても600元を超えることはないという。同関係者は「高速鉄道が北京-上海の航空路線に与える衝撃がどれくらいのものになるか、今はまだはっきりしない。だが北京発上海行きのチケットは確実に安くなる」と話す。去ダ児網の楊威・業務総監は、京滬高速鉄道の開通が航空路線に与える衝撃は限定的とした上で、「現在のようにチケット価格水準が6割引まで低下したのは、季節的な要因による通常の低下現象だ」と述べた。
*ダ:「口偏」に「那」
「人民網日本語版」2011年5月12日