東日本大震災とそれに続く津波の発生後、日本への観光旅行ツアーがほぼゼロに激減した。12日に開幕した上海観光資源博覧会には、日本の旅行会社が一団となって出展し、低価格ツアーで観光客を呼び込み、再び日本観光市場をにぎわそうとする姿勢を示した。来月には震災後初のチャーター機も運航する予定だ。ある業界関係者によると、日本ツアーは早ければ夏休みの時期に復活し、主な行き先は関西地区と九州地区になる見込みだという。「上海商報」が伝えた。
▽ツアー価格は過去最低水準に
日本ツアーが大幅に値下がりしている。これまでは5500元前後だった九州4日間の旅が現在は3999元に値下がりし、その他の路線も30%以上値下がりして、日本ツアーの最安値を更新した。
博覧会に出展した日本・大阪のある旅行会社関係者によると、現在、日本観光市場の情況は確かによくはない。香港や台湾からは4月以降に団体ツアーがやってきているが、大陸からのツアーはない。現在、大陸部市場全体で日本への自由旅行はごく少数で団体ツアーはほぼゼロに近い。一方、香港・台湾地区からの観光客はやや増える見込みだという。
大阪の観光部門の責任者によると、夏休みには各種のサービス、たとえば商店や観光スポットの販売促進活動や交通費の割引などをうち出す予定だ。現在の現地の観光市場の回復状況は3割ほどで、年末までに7割が回復する見込みという。