先進国による中国への危機転嫁に警戒を

先進国による中国への危機転嫁に警戒を。 1970年後半に「平和的発展」の時代に突入してから現在までに、人類は2度の激動を経験している。1度目は1990年代初めに冷戦終結、国際社会再編を通して、市場の一体化をベースとする新たな世界構造を形成した時期である。現在、我々は2度目の激動に直面している。2008年のガザ戦争、金融危機に始まり…

タグ: 中国 先進国 危機

発信時間: 2011-05-19 17:07:37 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

グローバル化時代の対応策

中国はアメリカに対抗しようとしていない。しかし、状況がそうさせてくれないからには、中国は準備をする必要がある。

まずは自信をもつことである。時代が変わり、国際環境も変わった。最も重要なのは中米関係が変わったことである。10年間で中国はアメリカと対等の力を持つようになり、中米関係も成熟しつつある。保守主義が氾濫していた10年前のような局面は生まれそうにない。中国は高度成長期の真っただ中にあり、自信もあれば、変動に対応する能力もあるはずである。

そのほかに、冷静になることも必要である。冷静になって今回の危機のこれまでと異なる特徴を理解し、世界一体化の本質と大勢を把握するべきである。そのためには、積極的に自国と他国の共通点をみつけ、協力して苦境を乗り越えるよう心がけることが重要である。他国を押しどけ、自国を優先することは避けなければならない。危機の転嫁に対しては、どれが世界共同体としての要求に合い、どれが中国の改革・妥協すべき点であり、どれが他国による挑発や敵対行動なのかを冷静に見分けなければならない。異なる性質の問題を細かく分け、適切かつ効率的に対応することが重要である。(文:日本JCC新日本研究所副所長 庚欣)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月19日

 

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