林国本
北京の夕刊の伝えるところによると、サンリオの人気キャラクターをテーマにした「ハローキティパーク」(仮称)が中国浙江省の杭州郊外につくられることになった。「キティ」は中国の都市部では若い女性らに人気で、このテーマパークは2014年に開業の予定といわれている。
日本の朝日新聞(5月9日付)の伝えるところによると、このテーマパークは浙江銀潤リゾート開発が建設運営主体となり、サンリオが企画やデザインを担う。屋外型で面積は約9.5万平方メートル。日本を訪問している中国人観光客の間でも人気のある東京都多摩市の屋内型サンリオピューロランドの約4.5倍の規模で周囲にホテルやレストランも整備される。年間100万人の入場者、2億元(約45億円)の売上げを見込んでいるといわれる。銀潤リゾート開発側は、15年開業予定の上海ディズニーランドと並ぶ観光スポットにすることを目指している。
浙江省の杭州市と言えば、昔から「上には天国あり、下には蘇州と杭州あり」と言われてきた観光名所の多い町で、毎年大型連休になると、全国各地から大勢の観光客が押し寄せ、ときには観光名所の西湖の岸辺の道路は交通渋滞になるくらいで、この町にこれまでの観光名所のほかに、こうしたテーマパークがつくることを目指した銀潤側のマーケット・リサーチ感覚の冴えはすばらしいものがあると思う。