調べによると、莱陽市がこの事業を誘致した目的は、現地の農産物の質を上げるためだという。現在、農地面積は約1500ムーまで拡大しており、700ムーがトウモロコシなど穀物の栽培に、350ムーが酪農事業に、450ムーがイチゴの栽培に使われている。朝日緑源農業公司は約3000ムーにまで農地を拡大しようと計画しているという。
この企業で働く農家によると、自社栽培するトウモロコシ以外に、朝日緑源農業公司は周辺の農家と契約し、トウモロコシを購入しているという。同社は乳牛の飼養に1年あたり約2.2万トンのトウモロコシを必要としており、1ムーあたりの生産量を500キロとして計算すると、4.4万ムーの農地が必要となる。
調べによると、朝日緑源農業公司の資本金は19億円、主に牛乳とイチゴを生産し、青島や上海などの大型スーパーに出荷している。牛乳の価格は1リットル18元、イチゴは1キロ140元以上と高額で、現在、この事業は赤字となっており、同社は毎年220万ドルを追加投資し、赤字を補てんしている。
アサヒビール元会長の瀬戸雄三氏はこれまでに何度も、莱陽市の事業が成功した場合、中国で同じ事業拠点を2、30カ所展開すると述べている。