欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のクラウス・レグリング最高経営責任者(CEO)は25日、中国がポルトガル救済を目的とした債券の入札に「関心」を示していると述べた。また、レグリング氏は、中国とその他アジアの投資家による購入は「相当な割合になる」との見方を示した。
英紙ファイナンシャルタイムズによると、EFSFは、このほど承認された780億ユーロのポルトガル救済計画に向けた最初の入札(30億~50億ユーロの10年債)を6月中旬に行う予定である。レグリング氏は、アジアの投資家の主な動機は、新たな投資商品を見つけることであり、EUの債務危機処理方法を認めているわけではないと述べた。
この報道を受け、ユーロ相場は一時、1ユーロ=1.4195ドルに上昇した。ユーロ相場は、ギリシャ政府が提示した新たな財政緊縮措置が野党から合意を得られなかったことを受け、大幅に下落していた。