国外メディアはこのほど、「中国における自家用飛行機の数は10年以内に米国を抜き、世界1となるだろう」と予測した。自家用飛行機コンサルティング会社・ファイアストン・マネジメント・グループのジャスティン・ファイアストン社長は、「保守的に見積もっても、中国の自家用飛行機の数は3-4年以内に500機に達するだろう」と語る。法制晩報が伝えた。
航空機生産メーカー・ボンバルディア社のデイビッド・ディクソン・アジア太平洋地区販売担当副社長は、「ボンバルディアは中国を中心とし、アジア太平洋地域をカバーするワールドクラスのサービス・サポートネットワークを建設する計画だ。すでにアジア太平洋地区の業務に3千万ドルを投入している」と述べる。中国は過去1年間で、ボンバルディア社最大の自家用飛行機購入国に成長した。
このほか、フランス・ダッソー社もアジア販売拠点をクアラルンプールから北京に移行した。ボーイングの競争相手であるエアバスも、自家用飛行機業務の重点をアジア、特に中国に徐々に移すことを明らかにしている。
さらに、米メディアがこのほど伝えたところによると、カナダの投資会社オネックスとGSキャピタル・パートナーズが合弁で設立した航空機メーカー、ホーカー・ビーチクラフトは現在、中国での合弁会社設立に向けた話し合いを行っており、中国で飛行機を生産する可能性があるという。
アジア地区最大の自家用飛行機販売業者「アジアjet」執行総裁のマイケル・ウォルシ氏は、「中国自家用飛行機市場の規模は今後10年間、年間20%から25%の伸びを見せるだろう」と、楽観的な見方を示している。
ボンバルディア社は、中国に納品される自家用飛行機の数は2011年-2020年には960機、2021年-2030年には1400機に達すると見ている。業界関係者によると、中国で自家用飛行機を購入する経済力を持つ潜在的顧客は今後、30万人を上回る見込みだという。
▽自家用機、維持費だけでも月に最低40万元
高すぎる維持費は、中国人が自家用機を所有する上での障害の一つとなっている。
国内の空港には限りがあるため、停機及び離着陸にかかる費用も非常に高い。自家用飛行機の維持費は一カ月あたり最低でも40万元ほどかかる。
このほか、自家用飛行機は使用コストも高い。デルタ翼のグライダーの場合、飛行時間1時間あたりのガソリン代は約300元、ヘリコプター「ハミングバード」だと1時間あたり800元かかる。さらに、200時間飛行するごとに1回のメンテナンスが、10年ごとに大規模なメンテナンスが必要だ。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年5月28日