日本の財務省が5月30日に発表した貿易統計(速報)によると、日本の5月上旬(1日~10日)の貿易収支は6463億円の赤字となり、前年同期の1.9倍に増加し、赤字幅は4月上旬の1689億円から更に拡大した。
5月上旬の日本の輸出額は前年同期比13.6%減の8707億円だった。減少幅は4月下旬の12.2%に比べてやや拡大した。財務省筋は、輸出の品目を見ると、電子部品、自動車、非鉄金属などの輸出の萎縮が輸出額の減少につながったとしている。
東日本大震災によるサプライチェーンの寸断が自動車の大幅減産を招いたことで、日本の4月の貿易赤字は4637億円に膨れ上がった。
みずほ証券チーフエコノミストの上野泰也氏は取材に対し、「日本の貿易赤字は今年第2四半期に急激に拡大するが、サプライチェーンの修復に伴い、輸出は第3四半期に回復し始め、第4四半期には更に拡大すると見られ、日本経済も第4四半期に急速に伸びることが期待できる」との見通しを示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月31日