「白書」では、1000万元以上の資産をもつ個人を「富豪」として定義している。その資産には投資可能資産(現金、株など)と投資不可資産(企業、個人不動産、芸術品等)が含まれている。
上海で千万長者が増加した理由としては主に、2010年に上海のGDPが成長率9.9%を達成したことや不動産価格が高騰したことがある。英不動産大手ナイト・フランク社が今年4月に発表した報告によると、上海の高級不動産価格は前年比21%増となった。億万長者が増加した理由としては、「老洋房(古い西洋風の戸建て住宅)」など、芸術品収集や高級不動産へ投資する人が増加したことが挙げられる。2010年、株式市場には大きな変動が見られなかった。
上海の千万長者は4タイプに分けられる。「企業家」、「不動産投資家」、「株トレーダー」、「ゴールドカラー(若手経営者・青年実業家)」である。「企業家」の資産の内、65%は企業家の保有する会社である。いくつかの不動産をもつ「不動産投資家」は、ここ数年不動産が急速に値上がりしたことで、かなりの財産を手にしており、全資産の内、投機性不動産が60%を占めている。「株トレーダー」は平均で2004年から株取引を開始した人が多く、全資産の60%が株取引により得た収益である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年5月31日