需要面では、新たに登場した公用車調達基準で価格と排気量に厳格な制限が設けられことで、アウディなどの主要公用車調達対象車種のニーズが抑制され、これらの車種の販売にとって大きな打撃となった。
国海証券アナリストの王清涛氏は、前月比減という現象は5月の自動車生産・販売に4月からの低迷傾向が続いていることを意味しており、ファンダメンタル的に急速に好転する確率が大きくないことを踏まえれば、中国の自動車業界全体の減速傾向は長引く可能性があると指摘する。
一方で、アナリストの間には中国自動車市場のニーズの底堅さによる潜在的成長性を目を向けるべきだという見方もある。5月の乗用車成長率が同期比で全面的に増加傾向が見られることは前兆だろう。特にMPVの90.77%とSUVの73.03%という成長率はよい材料だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月3日