トヨタ自動車は10日、2012年3月期(2011年4月-2012年3月)の連結業績予想を発表した。それによると、営業利益は前期比35.9%減の3千億円、売上高予想は前期比2.1%減の18兆6千億円と見込まれ、いずれも前期を下回った。
トヨタ自動車(中国)広報部の劉鵬氏によると、トヨタの連結業績予想では米国会計基準を採用しているため、データには出資比率が50%以上の子会社しか含まれない。このため、トヨタの中国法人2社で生産される中国産トヨタ車のデータは含まれていないという。しかし、中国市場においてトヨタの輸入車が占める割合はほんのわずかだ。劉鵬氏は、「この報告は中国市場におけるトヨタの発展方向を示すものではない」と指摘する。
トヨタの中国法人2社(一汽トヨタ、広汽トヨタ)は6月上旬より全面的にダブルシフトでの生産を再開している。劉鵬氏は、「震災の影響はある程度あったが、トヨタの生産再開は予想よりも早く、将来については楽観的に見ている。また、今年の中国での販売台数についても、当初の目標を達成できるよう協力パートナーとともに努力していく」と述べる。