▽生産再開、在庫補給は生産地に近いディーラーから
震災後、トヨタを含む日本車メーカーは未曾有の危機に陥った。トヨタの中国における販売台数は3月、依然として8万4千万台という好成績を維持していたが、4月に入り、部品の供給システムが麻痺したことや、工場の生産停止などにより、トヨタ中国法人は直接的な影響を受けた。トヨタの中国における販売台数は4月には4万9千台に、5月は3万8千台にまで落ち込んだ。
トヨタ自動車(中国)は5月11日、震災によりサプライチェーンに支障が出ているため、中国のすべての完成車工場・部品工場で生産調整を行うと発表。6月上旬以降は完成車工場で徐々に通常の生産レベルに復旧させるとした。
全面的な生産再開の時期は確かに予想よりも早かった。一汽トヨタ広報部の馬春平総監は「一汽トヨタでは今週より震災前の生産レベルに復旧する」と述べる。一汽トヨタの自動車は主に天津で生産されるため、天津から近い北京、天津、河北などのディーラーではすぐに在庫が補給され、その他の省市に在庫がいきわたるのは6月中旬以降になるという。
「人民網日本語版」2011年6月10日