11日に開催された第5回中国経済成長と定期国際ハイレベルフォーラムの席上で、中国社会科学院経済研究所の張卓元学部委員は、タイムラグ要因だけで6月の消費者物価指数(CPI)が前年同期比で4%高くなるため、同月の前年同期比CPIは6%の新記録になる可能性が高まり、年間CPIは約5%になるとの見方を示した。
インフレ圧力の増大と同時に、中国の経済成長率が鈍化するという現象も現れている。中国経済への「スタグフレーション」懸念も強まりつつある。しかし、中国社会科学院の劉樹成学部委員はこれについて、中国経済は今後、成長率が8%~10%の「適度成長期」に入るとし、特に心配することはないと指摘する。