しかし、光輪(華やかさ)と激しい戦いの背後にあるのは、人々を憂慮させる光景だ。長期にわたって、LEDの川上のエピウェーハとチップ市場のコア・基礎技術は海外の産業大手数社に独占されている。中国のLED照明産業の強みは川下のパッケージと応用だが、川上のエピウェーハ、チップの2大重点分野の力量は比較的弱い。そのため中国のLED照明のコストもずっと高止まりし、一般市民もその高価な販売価格を受け入れがたくなっている。
さらに致命的なのは、エピウェーハ、チップ、パッケージなどの技術段階に多くの特許問題が存在し、多国籍企業大手、現在膨大な特許を保有するパテントプールを築きつつあることから、中国のLED産業の長期的な発展が脅かされていることだ。
業界筋は次のように分析している。中国はLED産業で先進国とほぼ同じスタートラインに立っており、これは中国企業にもグローバルな競争に参加するチャンスを与えている。だが、遠くない将来、LED照明業界に2極分化が現れるだろう。自社のコア技術を持ち、その後トップ企業にまで上り詰めるか、それとも一部の大企業の下請けとなっていつの間にか競争力を失い、倒産あるいは転業するかだ。
そして、短期的には、現在のLED照明の技術および製品が玉石混交という苦境を解決し、業界規格を打ち出し、市場を規範化してこそ、膨大なLED照明市場を健全で急速に発展させることができるという。
(新華網日本語=中国通信社)