第2回グローバル・シンクタンク・サミットで発言するキッシンジャー氏
アメリカのキッシンジャー元国務長官は25日、北京で、「経済発展の危機には世界各国がグローバリゼーションの姿勢で臨まなければならない。中米両国間のパートナーシップがその土台であり、国際システムにおける最重要要素の一つでもある」と述べた。
キッシンジャー氏はこの日、北京で開かれた「第2回グローバル・シンクタンク・サミット」に出席し「中国は世界金融危機の解決において大きな役割を果たしてきた。中国の成長は2008年の世界経済の落ち込み傾向を緩和させた。国外のパートナーは、今後の経済成長に関する中国の方向性にいずれも賞賛の意を表しており、中国が成長し続けることの重要性に寄せる注目度が高まりつつある」と話した。
また「世界各国はグローバリゼーションの視点から、経済システムにおける一部の不確定要素や、それがもたらすリスクを積極的に克服していかなければならない。目下、中国は世界最大の債権国として、アメリカなどの国債を買い増しを続けている。これは世界の金融システムの回復だけでなく、アメリカ経済の振興にとっても非常に重要なことである」と述べた。
「中国国際放送局 日本語部」 2011年6月26日