中国国家審計署が27日発表したデータによると、2010年末の全国の地方人民政府債務残高は10兆7175億元となった。
審計署の劉家義審計長は、地方人民政府の債務負担はまだ返済能力を超えていないとしている。
この10兆元の地方債務のうち、地方人民政府に返済責任のある債務は6兆7110億元で62.62%を占め、担保を提供している債務は2兆3370億元で21.8%、その他の債務は1兆6696億元で15.58%を占めている。
年度別で見ると、地方債務残高のうち、2008年及びそれ以前の借入金あるいは2008年以前着工プロジェクトの後期建設のための借入金は5兆4816億元。行政単位別で見ると、省クラス3兆2112億元、市クラス4兆6632億元と県クラス2兆8431億元で、全体に占める比率はそれぞれ省クラス29.96%、市クラス43.51%と県クラス26.53%となっている。
審査の結果では、総数の19.9%を占める78の市クラス人民政府と総数の3.56%を占める99の県クラス人民政府の返済責任のある債務が、その返済能力を上回っている。
「全般的に見て、我が国の地方人民政府の債務負担はまだ返済能力を超えていないが、一部地区の返済能力は脆弱で、潜在的なリスクとなっている」と劉家義審計長は指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年6月28日