記事は、高額の輸入税は業界筋によって、海外の中・高級商品の国内販売価格が比較的高い重要な原因とみられており、国外内(域内外)の価格差が大きすぎることが大量の消費の、海外への移転を招いているとし、次のような権威機関のデータを引用している。来年、中国のぜいたく品市場は146億㌦に達する。一方、中国のぜいたく品市場の現在の税率は世界で最も高く、中国人の国外での消費は国内市場の4倍の多さだ。高額の税負担は国外内の価格差を大きくしすぎ、代理購入の風潮が盛んになり、昨年だけで海外代理購入の市場取引規模は120億元(1元=約12円)に達した。
ある業界筋は、二つの記事はそれぞれ二つの省庁の公式ウェブサイトに掲載され、また原文の出どころもそれぞれバックの省庁を有するメディアであるため、基本的に二つの省庁がぜいたく品輸入関税を引き下げるかどうかの異なる態度について説明していると分析する。
中央財経大学税務学院の劉恒・副院長は、ぜいたく品と中・高級商品は大差なく、本質的な違いはないとみている。そしてなぜ財政部が「ぜいたく品」という言葉を使うのかについて、劉氏は次のように語っている。二つの省が使う言葉が異なるのは、双方の政策面の相違に微妙な調整が必要であるからかもしれない。財政部は財政収入を担当しており、ぜいたく品輸入税を引き下げれば財政収入が減る。同時にまた、同省は消費行為を導かなければならないが、ぜいたく品の消費行為は奨励しない。このため財政部はぜいたく品輸入税の引き下げあるいは取り消しを決して望んではいない。
(新華網日本語=中国通信社)2011年7月10日