ここ数年、「海外進出」戦略の実施にともない、中国の中央企業陣営の中で国のエネルギー安全保障の責任を担っている中国石油(ペトロチャイナ)、中国石油化学(シノペック)、中国海洋石油(シノック)という中国の石油大手3社も海外投資を盛んに行ってきた。
1993年にタイで初めて海外油田の権益を獲得して以来、中国石油の海外市場進出の幕が切り落とされた。以降10数年の間に、中国3大石油会社の名前が国際石油市場の買収・合併案件で頻繁に見られるようになり、買収・合併の資金規模も拡大し続けている。
中国石油と化学工業連合会のデータによると、2010年末現在、3大石油会社が海外油田、関連プロジェクトへの投資案件は全部で144件で、投資総額は約700億ドル(約4480)に上っている。
一方で、中国石油大学の2010年にまとめたレポートでは、管理体制や国際投資環境などの影響で、3大石油会社の海外投資案件の3分の2が赤字となっているという。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年7月19日