追突事故の影響で高速鉄道の建設進度調整か

追突事故の影響で高速鉄道の建設進度調整か。 高速鉄道追突事故で資本市場に大きな波が押し寄せ、25日、高速鉄道関連株は軒並み下落した。専門家の多くは、今回の事故は中国の高速鉄道建設の進度及び将来的な計画に反省を促し、産業全体に大きな影響を及ぼすと指摘する…

タグ: 高速鉄道 追突 温州 

発信時間: 2011-07-26 16:16:32 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

高速鉄道追突事故で資本市場に大きな波が押し寄せ、25日、高速鉄道関連株は軒並み下落した。経済参考報が取材した専門家の多くは、今回の事故は中国の高速鉄道建設の進度及び将来的な計画に反省を促し、産業全体に大きな影響を及ぼすと指摘する。

鉄道部が発表したデータによると、第12次5カ年計画(2011-2015年)期間の鉄道建設規模は3万キロ、投資額2兆8千万元に上る。メディアの統計によれば、この鉄道建設の波により、30を超える上場企業に莫大な商機がもたらされたという。簡単にいえば、巨額投資の下、すでに巨大な高速鉄道産業チェーンができあがっているのだ。

しかし今回の事故で、この巨大な産業の将来的な発展は不確定になってきた。

「温州の高速鉄道列車追突事故は社会の注目を集め、高速鉄道の建設と発展、特に建設進度および安全性に対し、改めて反省を促すことになる」と方正証券の張遠徳研究員は指摘する。

「技術の検証が十分になされるまで、高速鉄道の建設進度は緩慢になり、計画されている建設距離も短くなるだろう。今回の事故で安全補助システムの信頼性と安全性に問題があることがわかり、一部のシステムを改めて設計・改修し直す必要が出てきた。関連メーカーに大きな影響を与え、重要システムと重要部品の国産化の進捗に影響が出るだろう。また、関連事業の竣工と開通スケジュール、関連設備とシステムの調達にも影響が出るだろう」と続けた。

中国の現在の高速鉄道建設を反省し、建設速度を遅らせる必要があると専門家の多くが指摘。中国投資有限責任公司の黎雪栄研究員も、事故の影響を受け、鉄道投資が緩慢になるとみる。鉄道部の資産負債比率は比較的高いとし、利益は大幅に上昇していないのに、資本的支出が大幅に上昇しているという。

鉄道部が21日発行した1年期200億元の短期融資債券は意外にも流札となり、最終的には主幹事会社が残高を一手販売することとなった。昨年末時点で鉄道部の負債総額は前年比45.14%増の1兆8900億元、資産負債率は4.38ポイント増の57.44%に達している。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月26日

日本人フルタイムスタッフ募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。