航空母艦一隻を建造するのにかかる費用は、そのトン数や大きさ、配備される艦艇の等級や数、艦載機の種類や数、搭載される武器や装備、材料の使用状況、建造期間などさまざまな要因によって大きく異なる。米国の原子力空母「ニミッツ」クラスの空母であれば初期の建造費用は数億ドルにとどまるが、最新の「ジョージ・H・W・ブッシュ」級は65億ドルに跳ね上がり、「フォード」では10億ドルを超えている。「人民日報」海外版が伝えた。
現代の空母と未来の空母にはますます多くのハイテク技術が多用され、一隻の建造費用は使用されるハイテク技術の量と相関するといえる。フォードのハイテク化率は50%と高く、費用は相当高額に上るとみられる。相対的にいって、中・小型空母の建造費用は大型空母に比べてはるかに安く、世界最小の空母であるタイの「チャクリ・ナルエベト」(排水量(満載)約1万トン)の建造費用はわずか2億8500万ドルだ。
期間について言えば、空母は建造スタートから進水まで5年から8年がかかるのが一般的だ。空母のシステムは非常に複雑で、設計や建造にはハイテク技術、新材料、新技術が必要なため、建造期間が一般の艦船よりも長くなることはやむを得ない。
「人民網日本語版」2011年7月28日