例年の状況をみると、業界の実際の生産量は継続的に計画を大きく超過してきた。指標は形骸化しつつあった。だが、今年、業界では、今までにない強い圧力が業界の暗黙のルールにかかってきていることをみんな認識している。生産超過が見つかった企業は排除しなければ、強制生産停止か、閉鎖で整理されることも考えられる。
江西省のレアアース業界協会の有力者は取材に対し、省内の企業の指令性計画はほとんど消費し終わっており、原料の仕入れが難しく、目下、企業は計画など検査に関係する政策が明らかになった後、今後の計画を立てる予定だという。
中国のレアアース市場取引が混乱し、さまざまな裏取引や転売が横行すると増値税を課することも難しくなり、管理監督ができなくなる。現在ある信頼できるデータの中に、この種の「非公式」取引量が総取引に占める割合は見当たらないが、業界関係者の多くがこの種の「非公式」取引は膨大で見過ごせない規模になっているという。この種のアンダーグラウンドな取引は、毎年指令性計画を超過するレアアース原鉱から問題なく抽出され処分されている。もし流通分野の秩序にも検査が全面的に展開できれば、そのような違法取引にもプレッシャーをかけることができ、レアアース原鉱や酸化物の実際の生産量のコントロールに有効だと思われる。
一部レアアースが下落