中国のレアアース生産大手である中国五鉱集団の傘下、五鉱有色金属は、8月初めから全面的な生産停止に入ると発表した。また同社は、2011年のレアアース生産量がまもなく割当枠に達するため、全国のレアアース業者に8月初めから自主的に生産を停止するよう呼びかけた。
中国国土資源部は今年3月、2011年の全国のレアアース採掘量を9万3800トン以下に定めた。その後に工業情報化部が発表した指令性生産計画では、レアアース酸化物の計画生産量は9万3800トン以下、精錬分離上限使用は9万400トンとされた。
中国レアアース学会の張安文副秘書長によると、国土資源部は1997年からレアアースに対する指令性生産計画を出しているが、地方政府による監督管理が厳格でないため、この生産計画は効果がなく、割当枠を超えて生産する企業が毎年ある。