「中国聯合商務網」レアアース部門の余澤全マネージャーは、五鉱有色がこうした行動を取ったのは、国の政策に対応するほか、自身の思惑もあると見ている。まず、生産量がまもなく割当枠に達すること。もう一つは、大手企業として、生産停止を行うことで市場にシグナルを発し、7月から下落しているレアアース価格を安定させたいという考えがある。
五鉱による業界への生産停止呼びかけに非難の声
ところが、五鉱の「模範」行為に対し、業界からは非難の声が上がっている。取材に応じた大手数社の関係者は、五鉱がメディアに語った「割当枠に達した」という主張に同調していない。五鉱のこうした行動は、市場での利益を獲得するためとの見方もある。国内レアアース大手の包鋼稀土は、現時点で生産停止の計画がないことがわかっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月3日
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