中国のアニメ映画、どうしたら米日に対抗できるのか?
中国のアニメ映画、どうしたら米日に対抗できるのか?。
タグ: 中国アニメ映画
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アニメ映画「兎侠伝奇」 |
▽アニメ映画の活路はいずこに?
上海美術電影製片廠(上海美術映画製作所)の一級監督であり、「大耳朶図図(大きな耳の図図)」と3D映画「大閙天宮」の監督を務めた速達氏は、「まず国外の進んだ技術やストーリー展開の仕方を学び、中国独自の要素を入れたストーリーを打ち出していく。これは将来、国産アニメ映画を活性化させるための最も効果的な方法だろう」と述べる。しかし、ハリウッドのアニメ映画の中には、中国の要素を下敷きにしながらも、大人気を博したものもある。なぜ中国のアニメ映画は観客が少ないなのだろう?
「魁拔」の製作を行った青青樹動漫科技有限公司の武寒青CEOは「このような問題があるのは、中国のアニメ映画が観客から信頼されておらず、これまでに良い作品が少なすぎるため」と指摘する。「海外の映画市場では、年末の興行収入ランキングのトップ3以内に必ずアニメ映画がランクインしている。アニメ映画の興行収入はこれまでも高かった。『ライオン・キング』、『アイス・エイジ』、『カンフー・パンダ』など、海外のアニメ映画はすでに信頼を勝ち取っている。我々がシェアを得るためには、まず信頼を打ち立てる必要がある」。
映画評論家の関雅荻氏は中国アニメ映画の未来を憂慮している。「創作面にばかり注目していては、問題は解決できない。創作に力を入れる一方で、マーケティングにも力を入れないとこの包囲網は突破できない。国産アニメ映画の真の活路はそこにある」と述べる。
中国のアニメ映画の成功は、いかに市場の一角を占め、多くの観客に高い映画代を払って映画館に足を運んでもらえるかどうかにかかっている。ディズニー・ドリームワークスの猛攻と、映画ファンたちの「国産アニメ映画恐怖症」という状況の中、中国のアニメ映画は中国文化と映画技術の融合を図る一方で、より多くのマーケティング法を取り入れると良いのではないか。そうすることで初めて国産アニメ映画が「復活」する可能性が出てくる。
「人民網日本語版」2011年8月10日
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