夏の盛り、東營区の農村地帯を歩いていると、田畑に並ぶ高規格野菜の大規模ハウスに目を奪われる。「水と電気はすべて通っている。干しあがれば水をやり、水につかれば流し、温度も湿度も調整可能。統一規格に統一管理、われわれのハウスはまさに野菜の生産工場だ」。
東營市東營区牛荘鎮王營村の党支部書記は自慢する。同村ではウリ科植物・野菜のハウス栽培はすべて無公害技術を採用、値段は市場価格より2割高いが、それでも供給が需要に追いつかない状態が続く。
新規建設の20のアーチ型ハウスが栽培を開始すると、市街地のホテル大手が事前にすべて予約。最近では、ホテルやスーバーも買い付け相談に来ている。今年から東營区は農業構造調整を軸に、規模化と産業化、ブランド化を大々的に進めるなど、工業理念を活用した現代的農業の発展の取り組みを始めた。
現時点で、規格化野菜基地は約1000ヘクタール、同苗木・花卉基地は約1334ヘクタール、同牧畜・養殖場は98カ所、同水産養殖基地は2000ヘクタールに達しており、農家1万2000世帯がある程度の規模経営に参入したことで、1戸当たり約6000元の増収となった。農業関連企業大手は68社に増加した。区内で市場影響力が強い優秀農産品ブランドは29種となった。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年8月11日