鉄道部運輸局は11日、国務院常務会議の精神の徹底に向け、鉄道部門がダイヤ改正の準備を進めていることを明らかにした。新しいダイヤでは列車の運行プランを調整し、高速鉄道の速度を適度に下げる見通し。新ダイヤは2段階に分けて実施される予定。
新ダイヤの主な特徴は、▽北京と天津を結ぶ京津都市鉄道、上海と杭州を結ぶ高速鉄道の時速を350キロから300キロに ▽合肥と南京を結ぶ合寧高速鉄道、合肥と武漢を結ぶ合武高速鉄道、石家庄と太原を結ぶ石太高速鉄道、南昌と九江を結ぶ昌九高速鉄道、海南東環高速鉄道、杭州と深センを結ぶ杭深高速鉄道の寧波・厦門(アモイ)区間、長春と吉林を結ぶ長吉高速鉄道、秦皇島と瀋陽を結ぶ秦瀋高速鉄道は時速を250キロから200キロに ▽旅客車と貨物車が同じ線路を走る動車組は時速を200キロから160キロに--調整することだ。
各切符の価格は現行の価格をベースに5%前後引き下げられる。
新ダイヤは2段階に分けて実施。第一段階では、京津都市鉄道、海南東環高速鉄道、広州と珠海を結ぶ広珠都市鉄道で、今月16日零時から新ダイヤを実施する。今月12日以降、この3本の高速鉄道は調整後の新ダイヤと価格で切符の前売りが行われる。調整後もこの3本の列車の運行本数に変更はない。
中国北車集団製のCRH380BL型動車組は導入以降故障が絶えないことから、同社は同列車の回収・改善を決定。回収後、北京と上海を結ぶ京滬高速列車の運行本数への影響を極力避けようと、鉄道部門は車両調整対策を講じた。調整後、京滬高速列車の運行本数は現在の88本から66本に減る。新ダイヤは今月16日から実施、切符の前売りは12日から。調整期間中、旅客のニーズに応じるため、9月1日から京滬線で動車組の寝台車を増便する。
第二段階では、今月28日零時からその他の高速鉄道で新ダイヤを実施。24日から調整後の新ダイヤと価格で切符の前売りが行われる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年8月12日